「ホームページって、今はAIで作れるんでしょう?もっと安くなりませんか」——ここ半年、ご相談のときにいちばんよく聞かれる質問です。答えは「半分は本当で、半分は違います」。この記事では、実際にどこがAIで速くなり、どこは人の手が残るのかを、包み隠さずご説明します。あわせて、AIのせいでお客様の「探し方」そのものが変わったという、もっと大事な話にも触れます。
AIで本当に速くなったこと
正直に申し上げると、制作の手間はかなり減りました。減ったのは主に次の4つです。
- 文章のたたき台づくり ── 「こういうお店で、こういうお客様に向けて」と伝えれば、会社紹介やサービス説明の下書きが数分で出てきます。白紙から書き始める時間が消えました
- デザインの案出し ── 配色やレイアウトの候補を何パターンも短時間で見比べられます。以前は1案作るのに半日かかっていました
- コードを書く手間 ── スマートフォン対応や表示速度の調整など、決まりきった作業はAIが下書きしてくれます
- 写真の下処理 ── 明るさの補正、余分な背景の除去、サイズ調整などが一気に片付きます
この分は、当社の料金にもそのまま反映しています。サーバー代12ヶ月込みで88,000円(税込)という価格は、こうした短縮ができてはじめて成り立つものです。
それでもAIに任せられないこと
一方で、AIに丸投げすると必ず失敗する部分もはっきりしています。
1. あなたの会社の「本当のこと」
創業のきっかけ、対応できる工事の範囲、料金の考え方、断っている仕事、よくあるお客様の困りごと。こうした一次情報はAIの中にありません。ここを聞き出して言葉にするのが、制作の本体です。AIが作った文章がどこか他人事に見えるのは、この部分が空っぽだからです。
2. 写真
AIで作った風景やイラストは、見る人に「本物ではない」と伝わります。実際の職場・実際の商品・実際に働いている人の写真1枚が、きれいな文章10行より効きます。スマートフォンで撮ったもので十分です。
3. 事実の裏取り
AIは、もっともらしい間違いを平然と書きます。営業時間、資格、対応エリア、価格。間違った情報が載ったホームページは、無いより危険です。ここは人が一つずつ確認するしかありません。
4. 公開したあとの面倒ごと
サーバーの契約、SSL、メールの設定、問い合わせフォームの迷惑メール対策、ドメインの更新。地味ですが、止まると困るのは全部ここです。AIは代わりに手続きをしてくれません。
もっと大きな変化は「お客様の探し方」
実は、作り方の話よりこちらが本題です。お客様が検索する場所が変わりました。
検索結果の一番上にAIの回答が出るようになり、その影響で検索1位のページでもクリック率が大きく下がったと報告されています。「◯◯市 外壁塗装 相場」と調べた人が、AIの回答を読んで満足し、どのサイトも開かずに終わる。こういう流れが実際に増えました。
つまりこれからは、検索結果で上に出ることに加えて、「AIの回答の中で自分の会社が挙がること」が必要になります。難しそうに聞こえますが、やることは意外と地味です。
| やること | なぜ効くのか |
|---|---|
| 質問と答えの形で書く | AIは「問いに対する答え」の形になっている文章を引用しやすい。FAQページが効きます |
| 会社の一次情報を全部載せる | 対応エリア・料金・実績・資格。AIは書いていないことは答えられません |
| 社名・住所・電話番号を統一する | サイト・Googleビジネスプロフィール・SNSで表記がずれていると、同じ会社だと認識されません |
| 構造化データを入れる | 営業時間や所在地を機械が読める形で書いておくと、拾われる確率が上がります |
| 更新を止めない | 古い情報しか無いサイトは、人にもAIにも選ばれません |
特別な技術は要りません。「人が読んで分かりやすい」を、機械にも分かる形で整えるだけです。SEO対策が要らなくなったわけではなく、その延長線上にあると考えてください。
私達の現場から
私達の現場でも、下書きはAIに任せ、そのあとの聞き取り・事実確認・写真の選定に時間を回すやり方に変えました。結果として、制作期間は最短2週間まで短くなり、そのぶん打ち合わせでお話を伺う時間を増やせています。
「AIで作りました」というホームページが、これから大量に出てきます。そのなかで選ばれるのは、その会社にしか書けないことが書いてあるサイトです。逆に言えば、小さな会社にとっては今がチャンスだと思っています。大手と同じ土俵で戦う必要がなくなるからです。
ホームページをこれから作る方も、すでにお持ちで「そろそろ古いかな」という方も、お気軽にご相談ください。今のサイトを見ながら、直すべきところだけをお伝えします。